ロールボックスパレットの労働災害を発生させない方法

労働安全衛生法

ロールボックスパレット及びテールゲートリフターチェック

 ロールボックスパレット及びテーブルゲートリフターを使用する場合、チェクリストで基本操作を点検し作業を始めてください。

ロールボックスパレット (改良しましょう 3つのポイントを提案します)

 「ロールボックスパレット」とは、カゴ車(しゃ)とも呼ばれる人力運搬機で、陸運業や卸・小売業などで広く使用されています。
 一方で、ロールボックスパレットの下敷き、キャスターに足をひかれる、手のぶつかり・はさまれるといった労働災害が多く発生しています。
 このため、厚生労働省及び独立行政法人労働安全衛生総合研究所は、平成28年にロールボックスパレットの適切な取扱いや作業環境を端的にまとめたリーフレット「ロールボックスパレット使用時の労働災害防止マニュアル 安全に作業するための8つのルール」を作成し、災害防止への活用を周知してきました。
 ロールボックスパレット本体も安全性に配慮したものが望まれており、独立行政法人労働安全衛生総合研究所は、厚生労働省からの要請を受け、安全なロールボックスパレットに改良すべく、一般社団法人日本パレット協会による協力の下、主にメーカーから構成される「ロールボックスパレット改良ワーキンググループ(RBP改良WG)」を組織し、改良すべきポイントとそれを具現化する方法を2年間に渡って議論してきたところです。
 議論した結果を踏まえ、安全性向上のための3つのポイントに焦点を当てた改良モデルを製作しました。令和3年7月に、独立行政法人労働安全衛生総合研究所ならびに厚生労働省、一般社団法人日本パレット協会は、この改良モデルの概要をまとめたリーフレット『改良しましょうロールボックスパレット 3つのポイントを提案します』を作成しました。

https://www.mhlw.go.jp/content/000805042.pdf

ロールボックスパレット使用時の労働災害防止マニュアル

 平成28年に作成したロールボックスパレット使用時の労働災害防止マニュアルは、次のとおりです。

ロールボックスパレット使用時の労働災害防止マニュアル~安全に作業するための8つのルール~

 「ロールボックスパレット」とは、カゴ車(しゃ)とも呼ばれる人力運搬機で、陸運業や卸・小売業などで広く使用されています。一方で、ロールボックスパレットの下敷きになり、足をひかれる、手をはさまれるといった労働災害が多く発生しています。このような災害の防止に活用していただくためのリーフレットとして、厚生労働省及び独立行政法人労働安全衛生総合研究所は、『ロールボックスパレット使用時の労働災害防止マニュアル 安全に作業するための8つのルール』を作成しました。

 ロールボックスパレット使用時の労働災害防止マニュアル [2,360KB]

以下のページにて、ロールボックスパレットによる労働災害防止についての詳細をご覧いただけます。

【独立行政法人 労働安全衛生総合研究所へのリンク】

ロールボックスパレット使用時の労働災害防止マニュアル 安全に作業するための8つのルール

ロールボックスパレット使用時の労働災害防止マニュアル

安全に作業するための8つのルール

 リーフレットは、労働安全衛生研究所技術資料(「ロールボックスパレット起因災害防止に関する手引き」TD-No.4)の内容のポイントを抜き出した概要版になっています。ロールボックスパレットを取扱う作業者が安全に作業するための基本的なポイントを、イラストを使ってわかりやすく説明してあります。なお、リーフレットは安全作業の導入編ですので、より詳しい内容を知りたいという方は、労働安全衛生研究所技術資料(「ロールボックスパレット起因災害防止に関する手引き」TD-No.4)をご参照ください。
ロールボックスパレット・リーフレット(A3用紙・見開き)
ロールボックスパレット・リーフレット(A4用紙・4ページ分割)

業種別ロール ボックス パレット災害発生状況

 業種別ロール ボックス パレット災害発生状況

 運輸交通業で55.8%、卸・小売業29.8%を占めている。

作業経験月数区分別ロールボックス パレット災害発生状況

作業経験月数区分別ロールボックス パレット災害発生状況

 作業経験月数1年以下で43%を占めたことから、ロールボックスパレットに特化した雇入時教育を進めることが重要である。

起因物別ロール ボックスパレット災害発生状況

 

起因物別ロール ボックスパレット災害発生状況

 起因物別ロールボックスパレット災害発生状況をみると、下敷き、転落・墜落41.4%、下肢の激突・はさまれ17.9%、上肢の激突・はさまれ16.2%、キャスターによる足部負傷7.6%の順で発生しており、この4つで大半を占めている。

労働災害事例1

 精肉部冷蔵庫入口にて、ロールボックスパレットに商品を乗せて搬入しているときに、ロールボックスパレットの角と冷蔵庫入口の角に誤って手の一部をはさんで負傷した。小売業、女性62歳、手指の打撲傷、休業期間6日

労働災害事例2

 店舗の商品をロールボックスパレットに載せ、スロープを押しながら搬入中に、ロールボックスパレットが段差に引っかかり、ロールボックスパレットが本人方向に倒れ、ロールボックスパレットとともに地面に倒れた。その際、ロールボックスパレットと地面との間に本人がはさまり、顔全体を地面に打ち付け、右腕にロールボックスパレットが乗ってしまい負傷した。一般貨物自動車運送業、男性46歳、頭部と胴体、頭部と肢体の打撲傷、休業期間4カ月

労働災害事例3

 店舗とバックヤードでトラックで納入された10キロ米200袋を4台のロールボックスパレットの文荷した後、トラックのテールゲットリフターを使用して地面に下ろしたとき、昇降板が傾いてロールボックスパレット傾いてロールボックスパレットが転倒し、右足が下敷きになり負傷した。小売業、男性18歳、休業期間2カ月